【水苔】チリ産とニュージーランド産の違い|「AAA」は誰が決めた等級か

露のついた湿原のコケの先端。赤紫と黄緑が混じっている

「ビカクシダ用に水苔を買いに行ったら、ニュージーランド産とチリ産と中国産が並んでいて、値段がずいぶん違った」

そんな経験はありませんか。

袋には「AAA」「5A」「特上」といった等級が刷られています。ところが、その等級が何を測ったものなのかは、どこにも書かれていません。産地も同じです。ニュージーランド産とチリ産で中身がどう違うのか、店頭の表示からは読み取れません。

水苔は、ビカクシダや洋ラン、食虫植物でよく使われます。育てる人が増えたぶん、売り場の種類も増えました。選択肢が増えたのに、選ぶ基準だけが増えていません。

多くの人は「等級が高いものが良い水苔だ」と考えます。値段と等級はだいたい連動しているので、その見方は外れていません。ただ、それだけでは説明できないことがあります。この等級を決めた公的な規格が、探しても出てこないのです。日本のJASにも、ニュージーランドやチリの国家規格にも、水苔の等級を定めた項目は入っていません。

実は裏側には、「水苔は畑で作る農産物ではなく、湿原から刈り取ってくる天然のものだ」というしくみが関係しています。

この記事を読み終えると、産地の名前が何を意味しているのか、等級が何を見て付けられているのかが分かります。そして、自分が育てたい植物に対して、どこにお金を使うべきかを決められるようになります。

目次

水苔ってなに? ピートモスとは何が違う?

水苔は、ミズゴケという種類のコケの、地上に出ている部分を刈り取って乾かしたものです。加工らしい加工はしていません。刈って、干して、ごみを取り、押し固めて袋に詰める。それだけです。

ここで、名前のよく似た資材と整理しておきます。ピートモスです。

農林水産省の資料は、もとになる泥炭をこう説明しています。

「湖沼や低湿地に生育したヨシやミズゴケ等の植物遺体が、低温や貧酸素状態といった分解が進みにくい条件下で堆積したものである」

同じ資料には、こうも書かれています。

「泥炭を洗浄し乾燥、切断、ふるい分けしたものがピートモスである」

かみくだくと、こういうことです。ミズゴケなどが枯れて、腐りきらないまま長い年月をかけて積もったものが泥炭。それを掘って洗って刻んだものがピートモスです。

落ち葉と腐葉土の関係に近いです。落ち葉はまだ葉の形をしています。腐葉土は、それが分解されて葉の形を失ったあとのものです。水苔はまだコケの形をしていて、ピートモスは形を失ったあと。同じ植物の、時間の違う姿だと考えてください。

だから性質も変わります。水苔は繊維が長いまま残っているので、手で巻いたり、板に留めたりできます。ピートモスにそれはできません。乾かしたときの振る舞いも別物です(→ ピートモスが乾くと水をはじく理由)。泥炭のほうは、掘る深さでさらに役目が分かれます(→ ダークピートとピートモスの違い)。

なぜ水苔は、あれだけ水を持つのか

ここが今回いちばん大事な部分です。

公益財団法人 尾瀬保護財団は、湿原のミズゴケについてこう書いています。

「自重の19倍の保水能力があるミズゴケ」

自分の重さの19倍の水を抱えられる、ということです。100グラムの水苔なら、2キログラム近い水を持つ計算になります。

なぜそんなことができるのか。同じ資料は、茎に「水を沢山含むことができる袋状の部分」があると説明しています。ミズゴケの体は、中身の詰まっていない空っぽの部屋がびっしり並んだ構造をしていて、そこへ水が入り込みます。

水を吸わせて丸めたバスタオルを思い浮かべてください。表面が濡れているだけではありません。生地の内側にまで水が入っていて、押すと出てきます。だから何日たっても中まで乾きません。水苔が鉢の中でしているのは、これに近いことです。

これは実測でも確かめられています。韓国の慶尚大学校が、コチョウランを5種類の植え込み材料で育てて比べた試験を、園芸学会雑誌(2007年)に発表しています。ニュージーランド産の水苔だけを詰めた鉢は、こうなりました。

測った項目水苔だけの鉢パーライト+粘土玉の鉢
すきまの割合(全孔隙率)94%77%
水を持てる量(容水量)77%51%
空気の入るすきま17%26%
同じかさあたりの重さ116 kg/m³158 kg/m³
次の水やりの時期に達するまで10日6日

いちばん下の行を見てください。試験では、鉢の水分がある値まで下がった時点を次の水やりの時期としています。水苔だけの鉢はそこへ達するまで10日、パーライトと粘土玉の鉢は6日でした。4日ぶん長く水を持っているわけです。

これは長所であり、同時に短所でもあります。水やりの間隔を他の鉢と同じにすると、水苔の鉢だけが濡れ続けます。鉢の中が乾かないまま続くと何が起きるかは、赤玉土でも同じ話になります(→ 赤玉土で根腐れが起きる理由)。

産地で違うのは、まず「種」

ここから本題です。産地が違うと、何が違うのか。いちばんはっきりしているのは、採っているミズゴケの種類そのものが違うことです。

ミズゴケは1種類ではありません。世界に何十種もあり、国によって生えているものが違います。

ニュージーランド政府の自然保護省(DOC)の報告書には、こう書かれています。

「ニュージーランドには5種のミズゴケが分布する。輸出されるミズゴケは主に Sphagnum cristatum である。この種が、輸出市場の園芸用途にもっとも適しているためである」

業者はその1種を選んで採取している、とも書かれています。ニュージーランド産は、5種類の中から園芸に向くものを選び出したものです。

チリで採られているのは Sphagnum magellanicum です。現地では「ポンポン」と呼ばれます。チリ農業省の政令が、この学名を挙げて保護の対象にしています。

この種には和名があります。ムラサキミズゴケです。岡山理科大学の資料によれば、世界の温帯に生育する大型のミズゴケで、日本の高層湿原にも生えています。チリだけの特別な種ではありません。

国産の代表はオオミズゴケ(Sphagnum palustre)です。ただし、広島大学デジタル自然史博物館の解説には、こう書かれています。

「環境省レッドデータブックの絶滅危惧I類にランクされている.園芸によく用いられるが,園芸店のミズゴケはほとんどニュージーランド産の他の種が用いられている」

読み下すと、こうです。国産のミズゴケは、絶滅のおそれがある種に指定されている。そして店で売られているものは、ほとんどが輸入品です。

中国産については、どの種を採っているのかが公的な資料からたどれません。中国にもミズゴケは何十種もあります。ひとつだけ分かっていることがあります。2021年に中国が公表した保護植物の名簿に、ミズゴケの仲間が2種載っているのです。国の二級保護植物という扱いです。種によっては採ってはいけない段階に入っている、ということになります。

もっと違うのは「生えなおすまでの時間」

種の違いより、実は差の大きいところがあります。刈ったあと、次に刈れるようになるまでの時間です。

DOCの報告書には、商業的に採取された場所は18か月から3年後に再び採取できると書かれています。

チリ農業省の政令の前文には、まったく桁の違う数字が並んでいます。高さ20センチまで回復するのにかかる年数です。チロエでおよそ12年、マガジャネスでおよそ85年。チリの農業研究所などの研究にもとづく数字だと書かれています。理由も添えられています。南に行くほど気温が低く、冬は雪が降り、夏と冬で日の長さの差が大きくなるためです。

ここは正確に受け取ってください。ニュージーランドの「再び採取できるまで」と、チリの「高さ20センチに戻るまで」は、同じ物差しではありません。それでも、南に行くほど生えなおすのに時間がかかることは読み取れます。

日本はどうか。岡山理科大学の資料によれば、オオミズゴケは実験では1年で50センチ以上伸ばせるそうです。採取しても数年で元に戻る、とも書かれています。暖かい場所ほど速いわけです。

芝生を思い浮かべてください。上を刈るだけなら、また伸びてきます。根ごとはがしてしまうと、そこはしばらく土のままです。ミズゴケも、どこまで残すかで次に生えるまでの時間が変わります。

だからチリには規則があります。2017年の政令の第2条は、刈り方そのものをこう決めています。

  • 手作業か、フォークのような道具で刈る。重い機械は使わない
  • 生きたミズゴケを、少なくとも5センチ残す
  • その場所の水を抜かない(排水しない)
  • 刈る区域の30%以上を、刈らずに残す

人と手続きについては、別の条文が続きます。第3条で、採取する人は農牧庁(SAG)の講習を受けて登録されること。第4条で、刈る前に収穫計画を出すこと。第5条で、次に刈れるのは生きた苔が5センチ以上残っていると確かめたあとだと決めています。

ひとことで言えば、根こそぎ持っていくことを禁じた規則です。5センチ残しておけば、そこから伸びていく。それを見込んだ決まりです。全部刈ってしまえば、次は12年後か85年後になります。

「AAA」「5A」は、誰が決めているのか

ここが、この記事を書くきっかけになった問いです。

結論から書きます。水苔の等級を定めた公的な規格は、調べた範囲では見つかりませんでした。

探したのは、次のところです。

  • ニュージーランド政府と、輸出業者の団体の規格
  • チリの国家規格機関(INN)と、農牧庁(SAG)の規格
  • 日本のJAS(日本農林規格)
  • 日本の家庭園芸用品の品質表示制度と、公正競争規約

そのどれにも、「AAA」や「5A」という等級は出てきません。

では、あの表記は何なのか。輸出業者や販売業者が、自分たちの取引のために付けている等級です。ここからは学術資料ではなく、業者が自分で公開している製品仕様の話になります。

チリの輸出業者が出している仕様には、こう並んでいます。

  • 繊維の長さ 6〜14センチ
  • 異物の混入 1%未満
  • pH 4.8
  • 水分 およそ20%

一方、ニュージーランド産を扱う販売業者の説明はこうです。

「AAAは、かなり長い繊維の、質の高いミズゴケです。4A(AAAA)は、さらに長い繊維の、もっと質の高いミズゴケです」

同じ業者は、等級に分けて掃除する作業には熟練が要るとも書いています。

この2つを並べると、問題がはっきりします。片方はセンチで書き、片方はAの数で書いている。物差しが共通していないので、突き合わせようがありません。

判定に使われている項目そのものは、業者どうしでだいたい共通しています。

  • 繊維(茎)の長さ
  • ごみや枝の混ざり具合
  • 色(白っぽいか、茶色っぽいか)

中心になっているのは繊維の長さです。長いほど上の等級になります。ただし、その線引きは会社ごとに違います。AAAと5Aを見比べても、どちらが長いかは決まりません。

ここに、もうひとつ穴があります。繊維の長さを変えて、鉢の中の保水量や空気の割合、植物の育ち方を比べた試験には、行き当たりませんでした。「繊維が長いほど植物がよく育つ」という部分は、実測の裏が取れていません。

長い繊維に意味があるのが、はっきりしている場面もあります。ビカクシダの板付けや、コチョウランの植え替えのように、手で巻いたり詰めたりする作業です。長いほうが扱いやすく、まとまりが崩れにくい。ここは作業のしやすさの話であって、植物の生理の話ではありません。

日本の制度の話もしておきます。国は「土壌改良資材」のうち12種類を政令で指定して、原料や用途の表示を義務づけています。理由は資料に書かれています。

「これらの資材は外観から品質を識別することが困難であり、地力の増進を図る上で品質が特に重要な資材であるため政令で指定され、原料、用途、施用方法等の表示が義務づけられている」

その12種類に、泥炭(ピートモス)は入っています。水苔は入っていません。水苔は、「見ただけでは品質が分からないから表示させる」という枠組みの外側にあります。袋の等級を裏づける制度が、そもそも用意されていないのです。

鉢に入れたあと、中で何が起きるか

水苔は酸性です。先ほどのコチョウランの試験でも、水苔だけを詰めた鉢のpHが5種類の中で最も低い値でした。植え付け時で5.11、200日後で4.90です。

なぜ酸性になるのか。尾瀬保護財団の説明が分かりやすいです。

「ミズゴケ酸と呼ばれる酸性物質を出しているからで、酸によって他の植物が生活できない環境を作り、また微生物の働きを弱めることで泥炭の積み重なりを早めているからなのです」

言われているのは、こういうことです。ミズゴケは自分で酸を出して、まわりを酸性にしている。酸性になると微生物が働きにくくなるので、ミズゴケ自身も分解されにくくなる、ということです。

岡山理科大学の資料も同じ方向を指しています。

「ミズゴケは分解しにくく、その結果として泥炭を形成しやすい」

同じ資料には、ミズゴケや山苔は「そのような性質に着目されて、園芸用資材として活用されている」とも書かれています。腐りにくいから、園芸の資材として選ばれている。これが水苔の正体です。

肥料の効き方も、ふつうの土とは違います。園芸学会雑誌(1993年)の研究に、ミズゴケの「肥料をとどめる力」を測った値が出ています。pHを7.0に直して測ると100〜120。ところが実際の栽培条件では、約26まで下がると推定されています。測り方で4倍前後もぶれます。大事なのは数値そのものより、この幅のほうです。

詰め方も効きます。同じ研究では、ミズゴケを容器に固く詰めるほど保水量が多くなったと報告されています。ここで増えたのは、水の総量ではありません。植物が実際に吸い出せる範囲の水が増えた、という報告です。

弁当箱にごはんを詰めるところを思い浮かべてください。同じ箱でも、ぎゅっと詰めればたくさん入ります。水苔も同じで、固く詰めるほど鉢に入る量が増え、持てる水も増えます。

ただし、そこから先――「固く詰めるほど根がよく育つ」かどうか――を確かめた試験までは出てきません。詰めれば水は増えますが、そのぶん空気の入るすきまは減ります。

そして、意外な結果もあります。先ほどのコチョウランの試験で最もよく育ったのは、水苔だけの鉢ではありませんでした。ヤシガラを半分ほど含む市販の混合用土に、水苔を5分の1だけ混ぜたもの。葉の数も、生の重さも、乾かしたあとの重さも、こちらが最大でした。この市販用土には、ヤシガラのほかにパーライト、ピートモス、バーミキュライトくん炭が入っています。ヤシガラだけの用土ではありません。ヤシガラは、あく抜きの有無で中身が変わる資材です(→ ヤシガラチップは値段では選べない)。

では、どれを選ぶか

ここまでを、産地ごとに並べます。

見るところニュージーランド産チリ産中国産国産
主に採られている種Sphagnum cristatum(5種のうち園芸向きの1種を選んで採取)Sphagnum magellanicum(和名ムラサキミズゴケ)種を特定できる公的資料は見つからずオオミズゴケ
刈ったあと、次に採れるまで18か月〜3年高さ20センチに戻るまで、チロエで約12年、マガジャネスで約85年資料が見つからず実験では1年で50センチ以上伸びる
採取の決まり国の管理地からの採取は免許制政令で刈り方を規定(生きた苔5センチと区域の30%を残す)ミズゴケ属の2種が国の二級保護植物(流通品がその種かは不明)オオミズゴケは環境省の絶滅危惧I類

中国産の欄が二つ空いています。資料が存在しないという意味ではなく、調べた範囲では見つけられなかったという意味です。ここは正直に空けておきます。

そのうえで、条件で分けます。

手で巻く作業があるなら、等級にお金を使う価値があります。ビカクシダの板付け、コチョウランの植え替え。繊維が長いほど巻きやすく、あとで崩れにくくなります。上の等級が効くのは、ここです。

鉢に詰めるだけなら、最上級である必要は薄いです。詰める作業では、長さよりごみの少なさのほうが効きます。枝や根のくずが多いと、そこだけ水の通り方が変わるからです。

産地で迷ったら、袋の中身を見てください。等級名は会社ごとに基準が違うので、AAAと5Aを見比べても比較になりません。見るのは3つです。繊維の長さ、ごみの量、色。これは、業者が等級を付けるときに見ているものと同じです。

たくさん使うなら、混ぜることも選択肢に入ります。コチョウランの試験で最もよく育ったのは、ヤシガラを半分ほど含む市販の混合用土に、水苔を5分の1だけ混ぜたものでした。水苔は安い資材ではありません。全部を水苔にする必要があるのかは、いちど疑ってよいところだと思います。

使うときに気をつけること

4つあります。順に見ていきます。

水やりの間隔を、他の鉢と同じにしない。試験の数字をもう一度出すと、水苔の鉢が次の水やりの時期に達するまで10日、パーライトと粘土玉の鉢は6日でした。同じ日に一斉に水をやると、水苔の鉢だけが濡れ続けます。

交換の時期は、年数ではなく状態で決める。1〜2年、2〜3年といった目安はよく言われますが、その数字のもとになった試験が出てきません。

だから、指ではさんだときに繊維の形が残っているか、押したときに水が抜けるか、白かった色が黒ずんでいないかで見てください。理由ははっきりしています。水苔は「腐りにくいから使われている」材料です。その腐りにくいものが崩れ始めたら、それは鉢の中の環境が変わったサインです。

海外から自分で取り寄せない。植物防疫所は、農林業用の資材として使われる植物を、輸出国政府の検査証明書を付けて輸入検査を受ける対象としています。その例に「ピートモス、ミズゴケ、ヘゴ、ココピート」と、ミズゴケが名指しで入っています。乾いていても対象です。土が付いた植物は日本へ持ち込めません。国内で売られているものを買うのが確実です。

「国産」をわざわざ探しにいかない。オオミズゴケは環境省の絶滅危惧I類です。岡山理科大学の資料には、こうも書かれています。

「外国から国産のものに比べて安価なミズゴケが輸入されるようになった(中略)国内のミズゴケは採取されることが少なくなったが、湿原破壊の輸出になってしまっている」

日本の湿原を守った代わりに、よその国の湿原を削っている、ということです。ここに気持ちのいい正解はありません。ただ、袋を選ぶときに、その袋がどこの湿原から来たのかを知っているかどうかで、買い方は変わります。

まとめ

水苔の「AAA」や「5A」は、国が決めた等級ではありません。輸出業者や販売業者が、繊維の長さとごみの少なさと色を見て付けている、取引のための呼び名です。それを定めた公的な規格は、日本にもニュージーランドにもチリにもありませんでした。

では産地は何を意味するのか。二つあります。ひとつは種。ニュージーランドは Sphagnum cristatum、チリはムラサキミズゴケ。もうひとつが、刈ったあとに生えなおすまでの時間です。ニュージーランドは18か月から3年、チリの南部には高さ20センチに戻るまで85年かかる場所があります。

水苔は畑で作る農産物ではありません。湿原から刈ってくるものです。だから国が先に整えたのは、品質の等級ではなく、採る側の規則のほうでした。

湿原から刈る → 生えなおすのに時間がかかる → 国は品質ではなく採り方を決める → 品質の等級は業者が自分で付ける。

→ これだから、水苔の袋には公的な等級が無い。

等級名で選べないなら、実物で選ぶしかありません。幸い、業者が見ているのも実物です。同じところを見れば、こちらでも判断できます。

明日からできること。

  1. 手持ちの水苔の袋から少し取り出して、繊維の長さとごみの量を見る。業者が等級を付けるときに見ているのはここです。次に買うときの、自分の基準になります。
  2. 水苔を使った鉢の水やり日を、他の鉢と分けて記録する。試験では、水苔の鉢が次の水やりの時期に達するまで10日、パーライト中心の鉢は6日でした。同じリズムで回すと、水苔の鉢だけが濡れ続けます。
  3. 全部を水苔にする必要があるか、いちど考える。コチョウランの試験で最もよく育ったのは、ヤシガラを半分ほど含む市販の混合用土に、水苔を5分の1だけ混ぜたものでした。

参考文献

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この記事を書いた人

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よた|YOTA PLANT BASE
植物の状態を「なぜそうなるか」で解説する園芸ブログを運営。

試行錯誤の中で再現性の低さに課題を感じ、感覚に頼らない「理屈で育てる園芸」を追求。
用土・水分・栄養の関係を軸に、構造とデータから再現性の高い栽培方法を検証しています。

農林水産省・研究機関の一次情報をもとに、初心者でも再現できる形で発信しています。

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